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お子様の治療について

埼玉県戸田市に開院後、地域の皆様からご支持いただき、日々の外来診療では乳児を含めたお子さんがたくさん受診されます。「何が原因なの?」「どんな病気なの?」「家で気を付けることはないの?」お子さんのことは、自分のこと以上にご心配だと思います。そのため、お母さん、お父さんの不安や心配を取り除けるようスタッフ一同日々努力をしております。

お子さんは自分から上手に症状を伝えることができないので、病気が悪化、長期化してしまう可能性があります。そのため、ご家族が症状に気づいてあげることが大切です。まず以下のような点が気になる際は、耳鼻咽喉科へご相談下さい。

耳について

・テレビに近づいて見ている
・テレビの音が大きい
・よく聞き返す、返事をしない
・耳垢がたまっている
・耳を痛がる
・耳をよくさわる 等

鼻について

・くしゃみをよくする
・よく鼻水、鼻づまりしている
・よく鼻血が出る
・寝ているとき、よくいびきをかいている等

のどについて

・口をポカンと開けている
・痰が絡んだ咳が多い
・のどを痛がる
・扁桃腺が大きい、腫れている、よく熱を出す等

 

またお父さん、お母さんが病気に対して正しい知識を身につけていただくことが、お子さんの病気の早期発見、より早い病気の治癒、再発防止につながります。

以下によくみられる子供の疾患をご説明いたします。

耳の主な病気

●耳垢栓塞

外耳道に耳あかが詰まっている状態です。耳がふさがった感じ、難聴、耳鳴りなどが起こります。
家で耳掃除すると、耳あかを奥に押しこんでしまい、かえって掃除しにくくなります。

耳掃除だけでもご遠慮なく、気軽に当院に受診してください 。

●急性中耳炎

画像耳管中耳炎とは、耳管(耳と鼻をつなぐ管)経由で中耳が細菌に感染しておこる中耳の炎症です。多くは急性中耳炎といわれる痛みが伴うものです。子どもは耳管が短いため、中耳炎にかかりやすいと言われていますが、鼻やのどの風邪の細菌による原因などで、大人がかかることもあります。

急性中耳炎は症状が軽い場合は、中耳炎の原因となっている鼻とのどの治療を行い、痛み止めを処方し、自分の免疫力で治癒することがあります。

急性中耳炎しかし、症状が中程度以上になった場合は、細菌が耳の奥で悪さをしているので、鼻とのどの治療に加えて、細菌をやっつける抗生物質(こうせいぶっしつ)を処方します。上記でも説明したように、急性中耳炎の場合、中耳とつながっている鼻の状態をきれいにすることがとても重要です。しかし、小さいお子さんは自分でうまく鼻をかむことが出来ないため、普段から鼻水をとってあげることがとても大事です。なかなか鼻の奥の鼻水が取れない場合は、当院で吸引器を使用し、鼻吸入を加えることで、鼻の状態をきれいにします。

熱がなかなか下がらなかったり、鼓膜が腫れたりしている場合は、鼓膜の奥に膿(うみ)がたまっている可能性があります。この場合は、鼓膜を細いメスで少し切って膿を外に出すという方法があります。薬の治療や鼓膜切開によって、急性中耳炎の熱と耳の痛みは数日で良くなります。 しかし、まだ耳の奥で細菌が頑張っているので、途中で治療をやめてしまうと滲出性中耳炎に変わってしまうことがあります。症状がなくなっても、細菌を完全にやっつけるまで治療を続けることがとても大切です。 

●滲出性中耳炎

滲出性中耳炎鼓膜の奥に液体がたまる中耳炎です。プールで耳に水が入ったような感じになり、聞こえが悪くなります。急性中耳炎を放ったらかしにしたり、治りきらないと滲出性中耳炎に変わります。また、ちくのう症(副鼻腔炎)、アレルギー性鼻炎などで耳管(耳と鼻をつなぐ)から耳の奥へ空気がうまく出入りできないときにもこの病気は起こります。また鼻をすすることは滲出性中耳炎をおこしやすくなることも分かってきましたので、鼻をかむ習慣をつけることも必要です。

急性中耳炎と違って耳の痛みや発熱はなく難聴が唯一の症状です。そのため小さいお子さんの場合は訴えがありません。テレビを見ていたら声をかけても反応がないなど、保護者の方の観察が重要です。

滲出性中耳炎に対しては、鼻の治療を行いながら、滲出液の溜まった中耳腔内に空気を通す「通気療法」を行います。それでも改善しない場合は、鼓膜に少し穴を開ける鼓膜切開を行い、耳の奥にたまった水を抜きます。鼓膜切開をしても繰り返し水がたまってしまう場合には、換気チューブを入れます。シリコンでできた小さなチューブを鼓膜を切開した穴にはめて、人工的に鼓膜 に穴のあいた状態をつくり耳の奥の空気の出入りをよくします。比較的に大きいお子さんの場合は、当クリニックでも局所麻酔でこの治療は可能ですが、小さなお子さんの場合は安全にこの治療が行えるため、総合病院に紹介することもあります。

鼻の主な病気

《 子どもの鼻づまり 》

鼻づまりがひどくなると不快なものです。
これはお子様も同じです。

鼻づまりがひどくなると、子どもでは口呼吸が多くなり、のどの炎症を起こしやすくなります。
また、鼻水がのどに落ちて咳の原因の一つにもなります。秋~冬は空気が乾燥しますので気をつけてあげて下さい。

乳児では、ミルクが飲みにくい・機嫌がわるい・夜に何度も目を覚まして泣くことがあります。
夜に何度も泣くのは赤ちゃんもつらいでしょうが、ご両親はもっとつらいかもしれません。

子どもの鼻づまりは、①鼻炎により鼻粘膜が腫れている、②かたい鼻水が奥にたまっていることが主な原因です。

①鼻炎が原因の場合は、鼻の処置や薬の服用で治療することになります。

②かたい鼻水がたまっていることが原因の場合は、耳鼻科で鼻水を吸引することによって改善します。

子どもは上手く鼻をかめないため、かたい鼻水がたまって鼻づまりを起こしていることも多いです。

鼻水が前にたれてこないので気づきにくいのですが、吸引してみると大量の鼻水が取れることもよくあります。

特にひどいときは、1日に2回(朝、夕)吸引すると、お昼寝のときや夜寝るときに楽になります。

鼻吸引する場合、鼻水が手前にあるか奥にあるかで器具を使い分けています。鼻の奥に鼻水が溜まっている場合、当クリニックは刺激の少なく、柔らかい吸引管を導入しましたので、ご家族、お子さんとご相談した上で、なるべくお子さんに刺激を与えないように鼻吸引いたします 。

鼻掃除だけでもご遠慮なく、気軽に当院に受診してください。

 

●鼻炎

鼻の粘膜に発生した炎症のことです。

鼻炎の原因は、感染、化学物質など様々ですが、特に、アレルギーによって発症した鼻炎を「アレルギー鼻炎詳しくはこちらのページをご覧ください」と言います。

放置すると副鼻腔炎(ちくのう症)に移行することもありますので、長引く場合は、放置せずに、お早めに当院にご相談ください。

●副鼻腔炎(ちくのう症)

副鼻腔とは、鼻と口とを繋ぐトンネルの部分です。そこに炎症が起きる病気が副鼻腔炎です。慢性の副鼻腔炎は、蓄膿症と呼ばれることもあります。

炎症により発生した膿が鼻腔から細い筒状のトンネル(自然孔)から排泄されずに溜まって慢性化します。

一般的な治療方法は投薬治療ですが、投薬治療で改善しない場合は手術になることもありますので、早期の診断が重要です。

 《 当クリニックは0歳児の鼻の中も観察することができる、小児用鼻腔内視鏡を導入しているため、鼻の中までしっかり診ることができますので、迅速に正しい診断をつけることが可能です 》

 

のどの主な病気

●扁桃炎

扁桃炎は扁桃上の常在菌が活動して炎症を起こす病気です。「のどが痛い」、「のどが痛くて高い熱が出る」、「のどが痛くて水を飲むのもつらい」という症状がある方は要注意です。早めに耳鼻科に受診してください。痛いのを我慢していると、扁桃腺の周りに膿(うみ)がたまる扁桃周囲膿瘍(のうよう)になったりします。これがさらにひどくなると息がしにくくなり、緊急に手術をしないといけないことがあります。

扁桃炎の場合は、まず抗生剤内服で治療をいたします。内服であまり効果がない方は抗生剤の点滴による治療が必要となります。

扁桃炎を繰り返している方には、細菌が暴れないように扁桃腺そのものをとってしまう手術をお勧めすることがあります。目安は扁桃炎の治療が年間4~5回以上ならば、扁桃の摘出手術をお勧めします。手術には入院が必要となりますので、その際には連携病院へ紹介させていただきます。 

●急性咽喉頭炎

急性咽喉頭炎(いんこうとうえん)というのは、のどに細菌が悪さしてのどが痛くなったり熱が出たり咳がおきる病気です。

風邪ウイルスによるものが多いため、基本的に体調を整える(のどの保湿、十分な睡眠、水分の摂取など)ように意識して過ごしていただければよいのですが、最初はウイルス感染だけでも、後々、細菌感染が加わることがしばしばみられます。その場合、抗生剤を飲んだり、のどの炎症を緩和する薬を蒸気で吸入する治療(ネブライザー治療)をすることで治せます。のどに痛みなどを感じた場合、ぜひ一度当院にてご相談ください。

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