補聴器外来
会話で聞き返しが多く不自由をしている、テレビの音が大きいと指摘を受ける等、そろそろ補聴器が必要かな?と感じたら、まず当院外来にご相談ください。補聴器はメガネと違って、メガネはかければすぐに良く見えるようになりますが、補聴器は使ったからといってすぐにうまく聞こえるようになるわけではありません。補聴器に慣れ、使いこなさなければ良く聞こえるようにならないのです。当院の補聴器外来では補聴器をうまく使いこなして、難聴の方の生活に役立つことを目標にしています。
補聴器外来の流れ
診察・検査
まず一般外来に受診していただき、補聴器の適応があるかどうか、診察、聴力検査等で判断させていただきます。補聴器の適応がある場合、後日補聴器外来を予約させていただきます。
補聴器相談
補聴器外来で補聴器の専門スタッフが使用目的や使用環境などを詳しく伺いながら、器種選択し患者さん個々の聞こえに合わせた調整を行います。補聴器を貸出し、1~2週間ご自宅で補聴器を試していただきます。
調整・点検
再度補聴器外来を受診します。使用した感想を詳しく教えていただき、必要に応じて再調整や貸出器種の変更を行います。希望がありましたら、継続しての貸出しも可能です。
補聴器の作成
補聴器の効果が十分に感じることができましたら補聴器の購入を検討していただきます(あまり効果が実感できない場合は補聴器を返却していただいても構いません)。ご希望の種類、金額を考慮し、患者さんに合ったものを選びます。納品には1~2週間程度かかります。身体障害者に該当する方は、障害認定の申請をしたうえで、補聴器の支給を受けることができます。
アフターフォロー
日常生活で使用しながら、その状況に合わせて微調整を何度か行います。調整がほぼ合ってきたら、その後は定期的に補聴器の点検やクリーニングを行わせていただきます。
気になる補聴器のお値段
「補聴器って何十万もするって聞くけど・・・。」と心配され、補聴器を試したいと言い出せない方も多くいらっしゃると思います。もちろん、メガネと違って、補聴器は色々細かい部品で組み立てられているため、どれも安価なものではありませんが、いくつも種類があります。3万円前後のものから30~40万するものまでありますが、補聴器は高ければよいというものではありません。その人に合ったものを選んでいただきたいと思います。
補聴器を使用される方の難聴の程度や年齢などによっては行政から補助があります。該当される方には申請書類をお作りしています。
例1:難聴のため身体障害認定を受けられている方は、自立支援法対象補聴器が支給されます(自己負担金が1割必要、ただし収入により負担額が変わる場合があります)。
例2:その他の自治体でも助成制度を設けているところがあります。制度の有無についてはお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。